明太子作りは、まず、原料であるすけとうだらの卵巣を選ぶことから始まります。
すけとうだらの卵巣は同じ時期に獲ったものでも卵の状態は様々です。
卵の成熟度により、ガム子と呼ばれる未熟なものから、放卵直前の水子まであります。
博多屋では、熟練の職人が、最も良い時期に獲れた卵巣から、形、粒、色合いなどを厳しく選定し、
最も明太子に適している成熟した「真子」を使用しております。
原卵の素晴らしさを引き立たせ魅力たっぷりの明太子として完成させていくのも博多屋の責任です。
届いたばかりの原卵を塩水で丁寧にほぐし、日本人の味覚に合った天日塩でミネラル分を補うところから、
博多屋の明太子づくりは始まります。
博多屋オリジナルのタレにつけ込む前の大切なこだわりの手作業です。
料理と同じで、最初に一手間かけることで、粒が崩れずプチプチ感を保った、
愛情いっぱいの明太子が誕生するのです。
明太子の命である、あのプチっと弾ける食感。
決定づけるのは、もちろん原卵の品質と粒の大きさ、鮮度ですが、見た目をつややかに、
そしてプチプチ感をさらに際立たせるのは天日塩です。
意外でしたか?普段のお料理にも使う程度、身体に必要なくらいの量の天日塩を使うことで、
みるみると明太子の粒の球状が整ってきます。
これは、職人の長年のカンともいえる、さじ加減といえます。
良質な塩のミネラル分は、人の身体にも重要。
特に汗をかく夏場は、水分の摂り過ぎなどで、知らず知らずの間に塩分不足に陥りがちです。
天日塩を使った、弾ける食感の博多屋の明太子で、健康維持もできそうです。
遥かアラスカ、カムチャッカ半島沖から長旅を続けてきた原卵を、優しく出迎えるのは、厳選された銘醸酒(日本酒)
かもしれません。
人間が思わず飲みたくなるような、日本酒を使用しているので、原卵も癒されながら、
しっとり熟成されます。
深い味わい、ふっくらとした粒よりの卵はひとくちごとに適度な張りと粘りを併せ持ち、」
明太子通を魅了しています。
博多屋オリジナルのつけ込みタレは唐辛子をはじめとした厳選素材がふんだんに使われています。
しっかりと中まで味が入っているかどうか、熟成しているかどうか、最終的には熟練の職人が
指先や掌で完成度を確かめていきます。
味を確かめながら、明太子を掌全体で包み込み、優しく揉みほぐす・・・。
ときには、氷温に手をつけたまま三時間に及ぶことも。
最高の明太子の食感をたとえるならば、熟した柿の適度な重みと柔らかさで、それはどんなに機械化が
進んでも手仕事でなければ仕上げることはできません。
粒のひとつひとつで、海の幸、山の幸までも混じり合った絶妙の美味しさが堪能できるのも手仕事の賜物なのです。
美味しさの基本には確かな安全。そう考える博多屋では、自ら厳選して買い付けた原料から明太子を製造し、さらに次のような徹底した安全対策を行っています。
1 金属探知機による異物混入チェック | 3 一時間ごとの毛髪混入対策 |
2 従業員の目視による検品作業 | 4 安全意識を高める従業員教育の実施 |